看護・リハも知っておきたい排便-便失禁が起こる原因を考える-

                     
        
                   
        
                   
      
       

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便失禁で困る事

排便に関する困りごととしては、便秘であったり、便失禁などがあります。

便失禁は本人にとっては精神的ダメージが大きいですし、ケア側としては排泄物の処理や皮膚のケアなどの処置において行う事が多くなるので大変といった事が聞かれます。

便失禁と言っても、その原因は様々なものがあるため、対象者がなぜ便失禁が生じているのかを知ることは、看護やケアにおいて役立ちます。

今回、看護・リハも知っておきたい排便として、便失禁が起こる原因についてまとめていきたいと思います。

便失禁とお尻の締まり

みなさんが言う「お尻の締まり」とは、「肛門括約筋の収縮」の事を指します。

肛門には、「内肛門括約筋」と「外肛門括約筋」があります。

内肛門括約筋は平滑筋で構成されており、自律神経の作用により収縮・弛緩がコントロールされます。

外肛門括約筋は横紋筋で構成されており、自らの随意的なコントロールで収縮・弛緩をコントロールする事ができます。

お尻の締まりが悪くなるということは、便がもれないように外肛門括約筋を締めれない、すなわち収縮させる事ができないということを訴えている事が推測できます。

便失禁が生じる原因として考えられる事

便失禁が生じる理由としては、まずは前途したように肛門括約筋の機能不全が考えられます。

肛門括約筋機能不全は、加齢によるもの、外傷や手術によるもの、自律神経障害や脊髄障害などの神経性によるものが考えられます。

直腸や肛門の疾患としては先天性のものと後天性のものがありますが、後天性のものとしては直腸癌などが挙げられます。

認知症や脳梗塞、糖尿病では便意が感じにくくなる事があり、それにより便失禁が生じる事があります。

溢流性便失禁と漏出性便失禁

溢流性便失禁とは、直腸に便が溜まって、そこから液状の便が漏れ出す便失禁です。

これは、腸内に便が溜まる事で便の塊が形成され、肛門が便により塞がれた状態になっています。

塞がれた肛門のわずかな隙間から水様便や軟便が漏れ出てしまいます。

溢流性便失禁では直腸肛門反射はあり(便が直腸内に到達して直腸が広がると、肛門括約筋が緩んで便が通る反射)、肛門管は開いていて、肛門括約筋の昨日とは関係なく見られる事が特徴になります。

漏出性便失禁は、直腸に少量ずつ泥状便が溜まり便失禁に至る状態です。

直腸は適応的に弛緩状態になり、直腸肛門反射は生じにくく、肛門管は閉まっている状態です。

泥状便が直腸に貯める事ができる便の容量を超えると便が漏れだします。

漏出性便失禁は、肛門括約筋機能に問題がなくても生じます。

溢流性便失禁と漏出性便失禁ともに、便秘があると便失禁につながりやすくなります。

                     
        
                   
        
                   
      
       

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