看護・リハも知っておきたいの急性硬膜下血腫の頭部CT画像の特徴と見方

                     
        
                   
        
                   
      
       

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リスク管理のコツ

病態把握には、血液データやフィジカルアセスメントが大切になりますが、何よりもまずは、解剖・運動・生理学等の基礎を理解していることで、病態理解が深まります。

また対象者の画像情報からも、フィジカルアセスメントと一致した初見が見られないかなど、有用な情報を得ることが可能になります。

今回、看護・リハも知っておきたいの急性硬膜下血腫の頭部CT画像の特徴と見方についてまとめていきたいと思います。

急性硬膜下血腫とは

頭蓋骨のすぐ内側にある硬膜の下で脳の表面に出血(クモ膜下腔にある架橋静脈の破綻や静脈洞の破綻)が生じると、血液が短時間に硬膜と脳の間に溜まってゼリー状に固まり、脳を圧迫します。

このような病態を「急性硬膜下血腫」と言います。 

急性硬膜下血腫とは、頭部外傷としては重症に分類されており、 急性硬膜下血腫は予後不良を示唆する所見として重要です。

急性硬膜下血腫は、発生原因のほとんどが頭部外傷によるものです。

典型的な例としては、頭部外傷により脳表に脳挫傷が起こり、その部分の血管が損傷されて出血し、短時間で硬膜下に血腫が溜まるようなものです。

脳自体の損傷はあまり強くはないですが、外力により脳表の静脈や動脈が破綻して出血するものもあります。

頭蓋骨骨折を伴わないことも多く、外傷側にも対側にも生じることがあります。

急性硬膜下血腫は転落、交通外傷、殴打など、原因には様々なものがありますが、とくに高齢者に多くみられることが特徴です。

急性硬膜下血腫の予後が不良な要因としては、受傷時に重度の脳損傷を受けたことが挙げられます。

急性硬膜下血腫では、血腫の増大に伴い脳が急激に強く圧迫されるため、受傷当初は重度脳損傷はなくても、短時間で脳幹の機能不全につながることも考えられています。

急性硬膜下血腫の治療

急性硬膜下血腫では、意識障害を伴わない少量の血腫では止血剤の投与と、3時間後or翌日のCT画像を確認して血腫量の変化を確認します。

意識障害を伴う急性硬膜下血腫の場合は、開頭血腫除去術が行われます。

急性硬膜下血腫増悪を把握するフィジカルアセスメントとモニタリング

急性硬膜下血腫では、意識状態の悪化や打撲側の瞳孔散大、打撲部位と反対側の片麻痺の増悪などが増悪のサインになるためモニタリングを実施します。

意識状態の評価については以下の記事を参照してください。
意識障害(せん妄含む)のメカニズムと評価方法、リハビリテーションアプローチ!
実習に役立つ!意識障害の評価(JCSとGCSを中心に)と注意点

また、急速な血圧低下は脳ヘルニアのサインになります。

脳ヘルニアとは、脳が正常に収まっている場所から一部が飛び出してしまう状態です。

脳ヘルニアでは、命の危険に関わることもあります。

これらのことから、急性硬膜下血腫のフィジカルアセスメントとモニタリングでは、神経症状と血圧管理を絶えず行うことが必要になります。

急性硬膜下血腫の頭部CT画像の特徴と見方

急性硬膜外下血腫の頭部CT画像では、頭蓋骨内板に沿った三日月型の高吸収域が確認できます。

慢性硬膜下血腫への再出血や髄液混在があると低吸収域と高吸収域が混在してみられます。

縫合線を越えて広がることがあり、硬膜外血腫より広範に広がりえます。

大脳鎌や小脳テントを超えて広がることはありません。

https://www.takamatsu.jrc.or.jp/archives/010/201706/%E6%95%91%E6%80%A5%E3%81%A7%E3%81%AE%E9%A0%AD%E9%83%A8%E7%94%BB%E5%83%8F%E3%81%AE%E8%AA%AD%E5%BD%B1%EF%BC%88%E7%9F%B3%E5%B7%9D%EF%BC%89.pdfより引用

                     
        
                   
        
                   
      
       

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