リスク管理に役立つ血ガス分析の見方!HCO3-を中心に!

                     
        
                   
        
                   
      
       

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リスク管理のコツ

リスク管理を行うためには、対象者が罹患している疾患を把握し、まずは病態把握をすることが重要です。

病態把握には、血液データやフィジカルアセスメントが大切になりますが、何よりもまずは、解剖・運動・生理学等の基礎を理解していることで、病態理解が深まります。

今回、リスク管理のための血ガス分析の見方として、「HCO3-」を中心にまとめていきたいと思います。

血ガス分析とHCO3-

血ガス分析におけるHCO3-との関係を確認していきます。

HCO3-は、血漿重炭酸イオンです。

PHを異常値にしている原因(重炭酸イオン:アルカリ性物質)となります。

HCO3-の基準値は22-26mEq/Lです。

PHが異常な状態

「PH」と言うのは、水溶液の性質を表す単位の一つで、溶液中の水素イオンの濃度のことをさします。

人体においては、健常な人の動脈血はpH7.35~7.45と、中性(PH7)に近い値となります。

PHが酸性に傾く事をアシデミアと言います。

PHが酸性になる病態をアシドーシスと言います。

PHがアルカリ性に傾く事をアルカレミアと言います。

PHがアルカリ性になる病態をアルカローシスと言います。

HCO3-の調整

腎臓では、HCO3-やH +の排出や再吸収によりPHを調節します。

腎臓によるPHの変化を「代謝性」と呼びます。

腎臓によるPHの変化は時間がかかるとされています。

そのため、代謝性の変化は、慢性的なものによるものと考えられます。

PHがアシデミア(PH<7.35)でHCO3-が減少

PHが酸性に傾き、HCO3-が減少している事を、代謝性アシドーシスと言います。

・HCO3-が減少
・疾患により産生された酸が増加

の2パターンを考える必要があります。

この時の判断基準として、アニオンギャップ(A/G)を参照します。

アニオンギャップ(A/G)は、血液中に存在する陽イオンと陰イオンの差の事です。

アニオンギャップ(A/G)の値の増加は、体内にHCO3-とCl -以外の陰イオンが、代謝の影響により増加している事を示しています。

アニオンギャップ(A/G)の正常値は12±2mmol/dlで、血液ガス分析のデータを参照する事で把握できます。

このことから、

・アニオンギャップ(A/G)が増加→疾患で作られた酸があり、代謝による酸の増加によるアシドーシス
・アニオンギャップ(A/G)が増加していない→疾患で作られた酸がなく、HCO3-減少によるアシドーシス

と言うことになります。

アニオンギャップ(A/G)が増加する(疾患で作られた酸がある)原因として、敗血症、糖尿病性ケトアシドーシス、尿毒症などがあります。

一方、HCO3-が減少する原因として、下痢や尿細管アシドーシスなどがあります。

PHがアルカレミア(PH>7.45)でHCO3-が増加

PHがアルカリ性に傾き、HCO3-が増加している事を、代謝性アルカローシスと言います。

・HCO3-を含む物質の投与や摂取
・嘔吐や低カリウム血症などによる酸の減少
・代償によるHCO3-の増加(呼吸性アシドーシスを腎の代償で補う)

の3点が要因として挙げられます。

代償によるHCO3-の増加は時間がかかることが特徴です。

慢性的に呼吸性アシドーシスの状態の方では、代償的にHCO3-が増加しており、人工呼吸器でPaCO2が減少した場合は、HCO3-が残るため、代謝性アルカローシスとなります。

                     
        
                   
        
                   
      
       

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