リハビリテーションと易疲労性-原因②腎不全による腎性貧血-

                     
        
                   
        
                   
      
       

リハビリテーションと疲れやすさ

リハビリテーション実施場面では、対象者が疲れやすさを訴えるパターンが多くあります。

その疲れやすさが、体力的な消耗のために生じているのか、それとも他の原因により生じているのかを判断する事が求められます。

そのためには、易疲労性が生じる原因をあらかじめ把握しておく事が重要です。

今回は、易疲労性の原因の中でも、腎不全による腎性貧血に焦点を当てていきます。

腎不全の病態について

まずは、腎不全について確認をしていきます。

血液を濾過には「糸球体」と呼ばれる組織の働きが必要です。

この糸球体の網の目がつまってしまうと腎臓の機能が低下してしまいます。

腎機能が低下すると、老廃物を十分排泄できなくなり、このような状態を腎不全といいます。

なお、腎臓の働きが正常の30%以下に低下した状態が腎不全と定義されています。

いったん慢性腎不全になると、腎機能は回復しません。

対象者の状態によっては、生命維持のために透析を行うようになります。

腎臓については以下の記事も参照してください。

腎不全による腎性貧血

腎臓のはたらきが低下すると腎臓からのエリスロポエチンの分泌が減ります。

エリスロポエチンとは、赤血球の産生を促進する造血因子の一つです。

エリスロポエチンの分泌低下により赤血球をつくる能力が低下することで貧血になります。

このように、腎機能低下による貧血を腎性貧血と呼びます。

腎機能低下とリハビリテーションにおける運動処方は?

腎機能低下状態(腎不全)にある対象者にリハビリテーションを提供する際には、運動内容に気をつける必要があります。

腎不全における一般的な運動処方としては、

運動頻度として、有酸素運動3~5日/週、筋力増強運動を2~3日/週としています。

運動強度としては、中等度強度の有酸素運動‌と筋力増強運動が推奨されています。

中等度強度の有酸素運動とは、Borg指数で11-13点の強度になります。この強度で1日20-60分行う事が推奨されています。

しかしながら、対象者の運動耐容能により継続した有酸素運動を行う事が困難な場合があります。その際には、3-5分の有酸素運動を、休息を入れながら行い、合計時間が20-60分になるように調整します。

また、筋力増強運動としては1RM(正しいフォームで1回だけ挙げることができる最大重量)の70-75%で行います。

腎臓リハビリテーションにより、腎性貧血を改善できるという報告があります。

                     
        
                   
        
                   
      
       

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