国試・実習に役立つ意識障害の原因の覚え方

                     
        
                   
        
                   
      
       

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意識障害についてのおすすめ記事

リスク管理のコツ

リスク管理を行うためには、対象者が罹患している疾患を把握し、まずは病態把握をすることが重要です。

病態把握には、血液データやフィジカルアセスメントが大切になりますが、何よりもまずは、解剖・運動・生理学等の基礎を理解していることで、病態理解が深まります。

また対象者の画像情報からも、フィジカルアセスメントと一致した初見が見られないかなど、有用な情報を得ることが可能になります。

そして、ある程度知識を覚えておく事で、なぜそのような状態になるのかというアセスメントの材料が多くなります。

今回、国試・実習に役立つ意識障害の原因の覚え方についてまとめていきたいと思います。

意識障害とABC

対象者に意識障害がある場合、命を守る上で確認しないといけないことは「A・B・C」の確認です。

「A」とは、「Airway(気道)」のことです。

「Airway(気道)」では、気道が開通しているか、異常音はないかを確認する必要があります。

臨床上では、舌根沈下などによる気道閉塞が考えられます。

「B」とは、「Breathing(呼吸)」のことです。

「Breathing(呼吸)」では、呼吸回数、左右差、呼吸様式を確認する必要があります。

臨床上では、呼吸中枢の麻痺になどよる自発呼吸停止が考えられます。

「C」とは、「Circulation(循環)」のことです。

「Circulation(循環)」では、脈の強弱、皮膚色・性状や発汗などを確認する必要があります。

臨床上では、敗血症や大動脈解離などによる循環不全が考えられます。

「D」とは、「Dysfunction of CNS(意識)」のことです。

「Dysfunction of CNS(意識)」の障害があるということは、上記 「A」「B」「C」に何らかの異常がある、もしくは脳損傷による脳の直接的な障害があることを示しています。

意識障害の原因の覚え方

意識障害の原因の覚え方は、語呂合わせで言うと、

「AIUEO-TIPS」です。

あいうえおのポテトチップスと捉えるとイメージしやすいでしょうか。

具体的に見ていきます。

A:alcohol

アルコール関連の疾患です。

急性アルコール中毒やアルコール依存症、低栄養やビタミンB12欠乏症などがあります。

I:insulin

インスリンに関することです。

低血糖症状や糖尿病関連があります。

U:uremia

尿毒症です。

初期は集中力や注意力の低下がみられ、次第に症状の日内変動や意識レベルの動揺を特徴とするせん妄状態を起こします。

E:electrolytes,endocrine,encephalopathy

電解質異常、副腎不全、甲状腺疾患、各種脳症があります。

電解質異常については以下の記事を参照してください。

O:oxygen

低酸素脳症、CO2ナルコーシス、一酸化炭素中毒などがあります。

CO2ナルコーシスについては以下の記事を参照してください。

T:temperature

偶発性低体温、熱中症などがあります。

熱中症については以下の記事も参照してください。

I:intection

脳炎、髄膜炎、敗血症などの重症感染症があります。

P:Psychiatric

緊張性昏迷やヒステリーなどの精神疾患(除外診断による)があります。

S:shock,stroke,seizure

各種ショック、脳血管疾患、痙攣があります。

                     
        
                   
        
                   
      
       

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