看護・リハも知っておきたい脳挫傷の頭部CT画像の特徴と見方

                     
        
                   
        
                   
      
       

頭部CTや脳についてのおすすめ記事

リスク管理のコツ

病態把握には、血液データやフィジカルアセスメントが大切になりますが、何よりもまずは、解剖・運動・生理学等の基礎を理解していることで、病態理解が深まります。

また対象者の画像情報からも、フィジカルアセスメントと一致した初見が見られないかなど、有用な情報を得ることが可能になります。

今回、看護・リハも知っておきたい脳挫傷の頭部CT画像の特徴と見方についてまとめていきたいと思います。

脳挫傷とは

脳挫傷は、頭部に強い外力が加わることにより、脳に傷(挫傷)が出来た状態を指します。

頭蓋骨の隆起と接する部分(前頭葉、側頭葉)に好発します。

挫傷した脳は、浮腫や出血が出現します。

脳挫傷は外傷を受けてから数時間~数日かけて拡大することがあり、浮腫や出血が広がり、損傷を受けた部位に応じて脳機能の低下が出現します。

場合によっては開頭減圧術や血腫除去術などの外科的治療が必要になることがあります。

小さな損傷の場合には症状が現れないか、もしくは軽症頭部外傷に類似した症状のみの場合もあります。

損傷部位によっては、手足の運動麻痺や思考能力の低下、発語困難など、運動面の障害や高次脳機能障害を呈することもあります。

損傷が大きく、重症頭部外傷になると意識が悪くなって混乱したり、意識不明に陥ることもあります。

遅発性に血腫が形成されることもあり、その場合は受傷直後の意識清明期の後に時間をおいて意識障害が出現します。

衝撃が加わった側の脳の損傷損傷だけでなく、反動で対側の骨にも当たり、反対側の脳の損傷を受けることがあり、これをコントラクー外傷と言います。

脳挫傷におけるフィジカルアセスメントやモニタリング

脳挫傷では、出血拡大に伴う神経症状の出現に注意をする必要があります。

頭蓋内圧亢進症状にも注意し、脳圧降下薬を使用する場合、IN・OUTバランスをモニタリングする必要があります。

頭蓋内圧亢進においてみられる症状は急性期と慢性期では異なることが特徴です。

急性期:
激しい頭痛、悪心・嘔吐、クッシング現象(徐脈、血圧上昇)、意識障害、網膜出血、散瞳、けいれん

慢性期:
頭痛、悪心・嘔吐、視力障害、めまい、うっ血乳頭、外転神経麻痺、記憶障害、人格変化、尿失禁、歩行障害、認知機能低下

リハに役立つ脳画像

詳しくは以下の記事を参照してください。
脳血管障害とリハビリテーションにおけるリスク管理のポイント!

術後の血圧管理では、50~69歳は100mmHg以上、15~49歳、70歳以上は110mmHg以上を維持することが必要とされています(頭部外傷治療・管理のガイドラインによる)。

脳挫傷の頭部CT画像の特徴と見方

前途しましたが、脳挫傷は外力による脳実質の損傷がある状態です。

脳挫傷は、出血と浮腫性変化が主体となっており、頭蓋骨の隆起と接する部分に好発します(主に前頭葉、側頭葉)。

脳実質の損傷は、外傷側に生じるほか、対側にも生じることがあります。

浮腫を示す低吸収の中に、出血を示す高吸収の入り交じった不均一な像を呈し、これを「salt and pepper pattern」と呼びます。

時間とともに出血が明瞭化し、浮腫が拡大して認識しやすくなります。

遅発性に血腫が形成されることもあり、その場合は受傷直後の意識清明期の後に、時間をおいて意識障害が出現します。

下図は脳挫傷のCT画像です。

https://www.takamatsu.jrc.or.jp/archives/010/201706/%E6%95%91%E6%80%A5%E3%81%A7%E3%81%AE%E9%A0%AD%E9%83%A8%E7%94%BB%E5%83%8F%E3%81%AE%E8%AA%AD%E5%BD%B1%EF%BC%88%E7%9F%B3%E5%B7%9D%EF%BC%89.pdfより引用

                     
        
                   
        
                   
      
       

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