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リハビリテーションとリスク管理
リハビリテーション実施の際には、対象者の状態に合わせたリスク管理を行うことが重要です。
リスク管理を行うためには、対象者の患っている疾患から病態を把握し、カルテ情報やフィジカルアセスメント等を行うことが必要になります。
病態把握のためには、解剖学や生理学、病理学等の基礎知識も必要になります。
今回、リハビリテーションとリスク管理として、糖尿病や糖代謝異常の分類についてまとめていきたいと思います。
糖尿病とは
糖尿病とは、インスリンというホルモンの不足や作用低下が原因となり、血糖値の上昇を抑える働き(耐糖能)が低下することで、高血糖が慢性的に続く病気です。
糖尿病は、自覚症状がないまま重篤な症状が合併してしまうことが多くなります。
微小血管障害として糖尿病性網膜症・腎症・神経障害の三大合併症があります。
また、より大きな血管である動脈硬化の進行は心疾患や脳血管障害のリスクを高めます。
糖尿病、糖代謝異常の原因
糖尿病と糖代謝異常は、主に4つに分類することができます。
・1型糖尿病
・2型糖尿病
・そのほかの特定のメカニズムや疾患によるもの
・妊娠糖尿病
1型糖尿病
1型糖尿病は、自己免疫や遺伝子などにより膵臓にあるランゲルハンス島β細胞の破壊によって、インスリン分泌がされなくなることによって生じます。
ランゲルハンス島β細胞は、血糖値を下降させるインスリンを分泌する働きがあります。
2型糖尿病
2型糖尿病は、遺伝因子や生活習慣によって、インスリンの分泌が低下したり、インスリン抵抗性といった2つの要因によって生じます。
そのほかの特定のメカニズムや疾患によるもの
そのほかの特定のメカニズムや疾患によるものとしては、一つには遺伝因子として遺伝子異常が同定されたものがあります。
これは、膵臓のランゲルハンス島β細胞の昨日に関わる遺伝子異常や、インスリン作用の伝達機構に関わる遺伝子異常があります。
二つ目には、ほかの疾患や条件に伴うものがあります。
これは、膵外分泌疾患、内分泌疾患、肝疾患、薬剤や化学物質によるもの、感染症、免疫機序によるまれな病態、そのほかの遺伝的症候群で糖尿病を伴うことの多いもの、などがあります。
妊娠糖尿病
妊娠糖尿病は、妊娠中に発見、もしくは妊娠中に発症した糖代謝異常(耐糖能異常)です。
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