リハビリテーションと易疲労性-原因⑨精神疾患-

                     
        
                   
        
                   
      
       

易疲労性についてのおすすめ記事

リハビリテーション場面で遭遇しやすい「疲れやすさ」

リハビリテーションを実施しているときに遭遇しやすいこととして、「疲れやすさ」があります。

この疲れやすさを専門用語では「易疲労性」というのですが、疲れやすさの理由を考えることが、リハビリテーションを継続するためには重要になります。

なぜなら、疲れやすさの原因を理解できなければ、適切な負荷量や環境調整等を調節できないからです。

今までの記事で易疲労性の原因として、貧血、腎性貧血、電解質の異常、低栄養、脱水、心不全、ステロイド剤の使用、認知症を挙げてきました。

今回は、易疲労性の原因として精神疾患との関係性を考えていきたいと思います。

よく遭遇する精神疾患

精神疾患として頻度が多いものとしては、
・統合失調症
・気分障害
・神経症性障害
・パニック障害
・全般性不安障害
・強迫性障害
・睡眠障害
・摂食障害
・アルコール依存症
などがあります。

精神科病院でのリハビリテーションでは、上記疾患の対象者に出会う機会は多いですが、身体障害分野や老年期の分野では、気分障害や睡眠障害などが遭遇する頻度としては多いのではないでしょうか。

ここで大切なことは、これらの疾患が易疲労性の原因になりうるということを理解しておくことです。

精神疾患と易疲労性の関係性

精神疾患をお持ちの対象者はなぜ疲れやすいのでしょうか。

一つ目には、疾患そのものの影響が考えられます。

精神疾患の多くは緊張しやすく、特に人前に出ることなどに不安を持ちやすい傾向にあります。

また、様々な刺激に対して敏感になってしまったりすると脳内での処理が追いつかず、それだけでも疲労感に繋がってしまうことが考えられています。

脳の疲れを中枢性疲労と呼びますが、これにはセロトニンという神経伝達物質の関係性が指摘されており、神経伝達のアンバランスが生じやすい精神疾患では中枢性疲労が生じやすいということが言えそうです。

2つ目としては、薬物療法の影響です。

精神疾患の基本治療としては薬物療法となりますが、薬物療法を行うと、認知機能を低下せることがあり、脳の正常な働きを邪魔することで中枢性疲労を招いてしまうことがあります。

3つ目としては生活リズムの乱れです。

うつ病などでは、症状の一つとして不眠があります。

不眠は生活リズムを崩していまします。

生活リズムの乱れは集中力低下や活動制限を生じさせ、易疲労性をさらに悪化させてしまうことが考えられます。

                     
        
                   
        
                   
      
       

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