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易疲労性とは
リハビリテーションにおいては運動を行う事で心身機能の向上を目指す事が多いですが、中には疲れやすさを訴える方がいます。
このような、疲れやすさがあることを易疲労性と呼びます。
読み方としては、「いひろうせい」もしくは「えきひろうせい」と呼びます。
対象者が疲れを訴えたとして、その疲れやすさがどこから来るのかを考えることが重要になります。
今回は易疲労性の原因となる、「貧血」について見ていきます。
貧血とは
まずは、貧血というのがどのようなものかを見ていきます。
貧血とは、血液中の赤血球の中にある、酸素を運ぶ役割のヘモグロビンの濃度が低くなった状態を指します。
赤血球の機能と役割を確認します。
血液細胞の一つで色は赤く血液循環によって体中を回り、肺から得た酸素を取り込み、体の隅々の細胞に運び供給する役割を担い、また同様に二酸化炭素の排出も行う。 赤血球の内部には鉄を含む赤いタンパク質ヘモグロビンが充満しており、赤血球はヘモグロビンに酸素を取り込む。
Wikipedia
ヘモグロビンとは、
ヘモグロビン(Hemoglobin)とは、赤血球に含まれる赤色素たんぱく質のことです。鉄(ヘム)とたんぱく質(グロビン)が結びついたもので、血液が赤い色をしているのはヘムが赤色素を持っているためです。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-074.html
血液中に含まれるヘモグロビンの量を血色素量と呼びます。
易疲労性だけではない貧血の症状
貧血症状は易疲労性のみではありません。
他の症状として、倦怠感、動悸、息切れ、食欲低下などがあります。
これらの症状をあらかじめ把握しておけば、対象者の状態変化にも気付きやすくなり、貧血が原因となっているかもしれないと考えることも可能になります。
貧血の原因
貧血の原因は主に4つです。
過剰な出血、赤血球の材料不足、血を作る機能の病気、赤血球を破壊する病気があります。
リハビリテーション職種が関与、もしくは確認しやすいことは、低栄養状態でしょう。
栄養状態が悪いことにより貧血が生じる事があります(赤血球の材料不足)。
血液データの参照とともに、栄養状態を確認することも重要になります。
血液データから見る貧血と易疲労性
貧血を考えるときに参照する血液データは、Hb(ヘモグロビン)です。
ヘモグロビンが8.0g/dlを下回ると、輸血を行うレベルになります。
ヘモグロビンが基準値よりも低い場合は、体内の酸素が欠乏している状態です。
これにより運動後の呼吸促進や目眩、疲労・倦怠感など様々な症状が出現することになります。
なお、ヘモグロビンが高値の場合、脱水による循環血液量の低下による起立性低血圧を考慮する必要があります。
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